ISBN:4054014135 単行本 守屋 純 学習研究社 2002/03 ¥3,675

60年前の今日、1944年8月23日は第二次政界大戦において、決定的な出来事が起きた日です。
ヨーロッパ西部戦線ではノルマンディー上陸作戦が成功し、米英軍を主力とする連合軍がフランス北部でドイツ軍と激しい戦闘を行なっていました。一方、ソ連軍とドイツ・ルーマニア・ハンガリー軍とが対峙する東部戦線では、ソ連軍がモルドバ、南部ウクライナを取り戻し、ルーマニア領内を伺うところまでせまっていました。そして8月20日よりソ連軍は大攻勢を開始し、一気にルーマニアの首都ブカレストまで行くのではというぐらいの進撃を開始しました。
ここに及んで、ルーマニアの国王ミハイ(20代前半)や側近たちはクーデターを決断。8月23日、親ドイツ派の実力者を逮捕・監禁、さらにルーマニア領内にいたドイツ軍を武装解除、ソ連軍との停戦。
さらには8月25日にはドイツへ宣戦布告。その数日後にはハンガリーに宣戦布告するに至ります。この大どんでん返しとソ連軍の進撃によって、ドイツ軍のバルカン半島での戦線は崩壊。その戦力ダウンはスターリングラード以来といわれたそうです。ルーマニア軍はドイツ製の兵器・戦闘機などを使い、ルーマニア・ハンガリー・チェコ・スロバキアでソ連軍とともに戦って、連合軍に加わってから10万以上の戦死・行方不明者を出しながら、終戦を迎えました。(枢軸側のときも、スターリングラードなどでたくさん戦死者をだしている。)

こんな話を書いたのも第二次世界大戦には単に日本が負けたとか、という話以外にもいろいろな事実があるのです。その中には小国が生きる知恵とかもあるのです。これ以外にも小国がどう第二次世界大戦を翻弄されたか生き抜いたかという本はたくさんあります。ぜひ時間があったら、そういう本も読んでみて下さい。

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