ニューズウィークの予想が当たるのか?
2004年11月29日 時事ニュースたしか、89年の暮れぐらいだったと思うが、21世紀初頭のヨーロッパがどうなっているだろうか、予想された地図が当時のニューズウィークに掲載されていた。この地図には、ウクライナは分裂し、西部は独立国になり、東部はソ連の中の緩やかな連邦にとどまるだろうと予測していた。
それから約15年後、ウクライナに関してはその予想が当たるかもしれない。ただ、ソ連は存在しないので、東部はロシアをパートナーとして生き残るのだろう。西部はEUをパートナーとして生き残ると思う。
現在のウクライナがずっとモスクワの支配下かといえば、大きく違う。
西部は第二次世界大戦以前
ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、チェコスロバキアの領土だった地域もある。
ルテニアと呼ばれた西部の一部地域はこの100年間に
オーストリア・ハンガリー帝国(第一次世界大戦まで)
→チェコスロバキア(1938年のミュンヘン協定まで)
→ルテニア(正式に独立したのは1日だけ)
→ハンガリー(第二次世界大戦中)
→ソ連(チェコスロバキアとの協定で割譲)
→ウクライナ(ソ連崩壊後)
と事実上、モスクワの支配下になったのが第二次世界大戦後という地域もある。
彼らからすると、なんでモスクワの連中に支配されなきゃならないのだろうという反発も少なからず存在したのは無理からぬこと。
冷戦下、顕在しなかったのは、ポーランドもチェコもハンガリーも隣国が独立国であったものの、事実上の衛星国であったということ。その衛星国であった国々が現在、EU加盟を認められていき、経済成長に弾みをつけていく様子を間近に見るにつけ、なんでモスクワに従わなければならないのかという怒りと、東部のモスクワとずっと一緒にやってきた地域の衝突が、今回のウクライナの大統領選挙に現れているのだろう。
それから約15年後、ウクライナに関してはその予想が当たるかもしれない。ただ、ソ連は存在しないので、東部はロシアをパートナーとして生き残るのだろう。西部はEUをパートナーとして生き残ると思う。
現在のウクライナがずっとモスクワの支配下かといえば、大きく違う。
西部は第二次世界大戦以前
ポーランド、ルーマニア、ハンガリー、チェコスロバキアの領土だった地域もある。
ルテニアと呼ばれた西部の一部地域はこの100年間に
オーストリア・ハンガリー帝国(第一次世界大戦まで)
→チェコスロバキア(1938年のミュンヘン協定まで)
→ルテニア(正式に独立したのは1日だけ)
→ハンガリー(第二次世界大戦中)
→ソ連(チェコスロバキアとの協定で割譲)
→ウクライナ(ソ連崩壊後)
と事実上、モスクワの支配下になったのが第二次世界大戦後という地域もある。
彼らからすると、なんでモスクワの連中に支配されなきゃならないのだろうという反発も少なからず存在したのは無理からぬこと。
冷戦下、顕在しなかったのは、ポーランドもチェコもハンガリーも隣国が独立国であったものの、事実上の衛星国であったということ。その衛星国であった国々が現在、EU加盟を認められていき、経済成長に弾みをつけていく様子を間近に見るにつけ、なんでモスクワに従わなければならないのかという怒りと、東部のモスクワとずっと一緒にやってきた地域の衝突が、今回のウクライナの大統領選挙に現れているのだろう。
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